海外FXで認められている両建てと、禁止されている両建てとは？

海外FXでは同一口座内での両建てができる

海外FXでは、同じ口座で両方のポジションを保有することができます。

両建てとは、同じ通貨ペアでロング（買い）とショート（売り）のポジションを同時に保有することです。FXトレーダーは通常、同じ口座内で両方のポジションを保有することができます。

反対のポジションを保有することで、トレーダーは市場の変動による利益と損失を相殺することで、リスクをヘッジすることができます。

ただし、すべての両建てが許可されているわけではなく、業者によって基準が異なります。両建て戦略を採用する前に、ブローカーの規制を確認することが重要です。

海外FXで認められている両建てとは何でしょうか？ここでは、海外FXで認められている両建てについて解説します。

ほとんどの海外FX業者は、同じ口座で両方のポジションを保有することを認めています。同じ金額のポジションは為替の変動の影響を受けないため、両方のポジションを同じ口座で保有する場合、さまざまな戦略を使って一時的に利益を確定したり、リスクをヘッジしたりすることができます。

米ドル/円を1ロット（10万通貨）取引する場合の両建ての例になります。

ただし、スプレッドの拡大による損益の変動は、早朝や経済指標時に発生するため、過度な高レバレッジポジションではロスカットリスクに注意する必要があります。

以下のような両建ては、海外FX業者が禁止しているケースが多いので注意が必要です。

いずれも業者に不正な損失を与える取引であるため、禁止されています。

両建てを行うメリットは何でしょうか？

両建てついては、デメリットやリスクなどネガティブな情報が多くあります。しかし、両建てはプロのトレーダーも活用している立派な取引方法です。

評判が悪いからと最初から避けるのではなく、そのメリットを理解し、適切な場面で活用しましょう。両建てトレードの4つのメリットをご紹介します。

FXの相場はある程度予測できるとはいえ、完璧に当てることはできません。そのため、「リスク管理」が重要になります。リスクを抑えて取引すれば、大損する確率を減らすことができます。

リスク管理には様々な方法がありますが、その一つに「両建てを利用する」という方法があります。

両建てにすることで損益の変動を止めることができます。その間に1円でも多く利益を稼げば、発生した損失を減らすことができます。困ったときは、両建てで状況を整理するのも有効な投資戦略です。

含み損を減らすことができます。例えば、ドル円が100円のときに1万通貨の買いポジションを持っていたとします。仮に90円まで下落した場合、10万円の含み損を抱えることになる。しかし、98円で売りポジションを注文して両建てしておけば、90円に値下がりしても2万円の含み損で済みます。

証拠金が残るので、含み損が大きくなって新規ポジションが建てられないという事態を避けることができます。含み損を減らせるのであれば、できるだけ減らしておきます。そのためには、両方のポジションを積極的に活用するのが、有効な戦略です。

相場の様子見が可能です。FX市場は秒単位で動きます。状況が目まぐるしく変化するため、短期トレーダーは落ち着いて取引できません。しかし、FXでは冷静な取引が求められます。そこでおすすめなのが、「両建てを一度やめる」ことです。

両建てをすることで、損益が変動せず、相場をよく見ることができます。その間に、自分の経済状況や相場の状況を確認し、必要であれば今後の戦略を練り直しましょう。冷静に最適な戦略を考え直すことができれば、FXでの勝率も高くなります。

両建ては、節税対策としても有効とされています。年間の利益を減らすことができるからです。例えば、年間利益が201,000円の場合、サラリーマンであれば確定申告が必要です。ここで両建てをします。

買いポジションは＋2,000円、売りポジションは-2,000円です。年間では売りポジションだけを手放す。年間の利益は199,000円（201,000円-2,000円）になります。

年間の利益は20万円以下なので、確定申告の必要はありません。その後、年初に買いポジションを決済して2,000円の利益が出れば、累計利益は201,000円に戻ります。