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海外FXとは?【初心者向け】
海外FXとは、その名の通り海外に拠点を置くFX業者(外国為替証拠金取引業者)のことを指します。
なぜ「海外FX」と呼ぶかというと、日本の金融庁が認可した日本国内のFX業者と区別するためです。
代表的な海外FX業者としては、セーシェル共和国に拠点を置くXM、キプロス共和国に拠点を置くエクスネス、FXGTなどがあります。
海外に拠点があっても、すべて日本語に対応しているので、日本人も安心して利用できます。
海外FXは違法ではない
海外FX業者での取引に違法性はありません。海外FX業者は、日本の金融庁の認可を受けていませんが、取引をしてもペナルティーを受けることはありません。
ただし、一部の悪質なブローカーは、海外FX業者が日本の厳格なライセンスを持っていないことを理由に、一方的に出金を拒否したり、利益を没収したりすることがあります。
海外FXを利用する際のリスクは完全に自己責任ですので、安心・安全なFX業者を選ぶようにしましょう。
海外FXを始める前に知っておきたいデメリット
海外FXを始める前に知っておきたいデメリットがあります。海外FXを始める前に知っておきたい5つのデメリットについて解説します。
- 日本の金融庁の認可を受けていない
- 国内FXに比べてスプレッドが広い
- 入出金にルールがある
- 利益に対する税金が高い
- 出金を拒否する悪質なFX業者もある
順に見ていきましょう。
日本の金融庁の認可を受けていない
1つ目のデメリットは、日本の金融庁の免許を持っていないことです。
海外FX業者は、日本国外に拠点を置いているため、日本の金融庁や日本の法律の規制を受けていません。そのため、海外FX業者に出金を拒否されたり、高レバレッジによって大きな損失が発生した場合、その損失はすべて自己負担となります。
トラブルを避けるためにも、信頼できる海外の金融ライセンスを持ち、日本人顧客の比率が高いFX業者を選びましょう。
XMTradingやエクスネスは、取得が難しい金融ライセンスを持つ海外FX業者で、日本人の顧客数が非常に多いです。
国内FXに比べて広いスプレッド
2つ目のデメリットは「国内FXに比べてスプレッドが広い」ことです。
海外FX業者のスプレッドは、国内FX業者と比べて広いです。そのため、これまで国内FX業者でスキャルピングをしていた人は、海外FXのスプレッドの広さが気になるかもしれません。
しかし、海外FX業者のスプレッドが広い理由は、国内FX業者にはない高レバレッジや豪華なボーナスキャンペーンが用意されているからです。
スプレッドの広さを、そこまで気にしないのであれば、国内FXよりも有利な取引環境で、海外FXを取引することができます。
スキャルピングをするのであれば、海外FX業者の中で最もスプレッドが狭いthreetraderがおすすめです。
入出金ルール
3つ目のデメリットは入出金ルールです。海外FX業者には、マネーロンダリングを防ぐために入出金ルールが設けられています。
マネーロンダリングとは?
マネーロンダリングとは、犯罪によって得た資金を、架空の名義や他人名義の口座を使って、資金の出所がわからないように送金する行為のことです。
例えば、ほとんどの海外FX会社では、「入金方法と同じ方法で入金額まで出金できる」、「利益額をクレジットカードで出金できない」などのルールがあります。
また、どの入出金方法を選択するかによって手数料が異なります。入出金トラブルを避けるためにも、事前に公式サイトでルールを確認しておきましょう。
利益にかかる税金が高い
4つ目のデメリットは、利益にかかる税金が高いことです。
国税庁のホームページにも記載がありますが、国内FXの利益には一律20.315%の「申告分離課税」が適用されるのに対し、海外FXの利益には所得に応じて最高税率55%の「総合課税」が適用されます。
海外FXの利益は雑所得として総合課税になるので、累進課税によって、税率に関しては、最大45%です。
課税される所得金額 | 税率 |
1000円~194万9000円 | 5% |
195万円~329万9000円 | 10% |
330万円~694万9000円 | 20% |
695万円~899万9000円 | 23% |
900万円~1799万9000円 | 33% |
1800万円~3999万9000円 | 40% |
4000万円以上 | 45% |
累進税率とは、利益が大きいほど税金が高くなる仕組みのことです。
国内FXなら税率は、一律20.315%なので、たくさん利益が出た場合でも、海外FXより税金が安くなります。
海外FXの利益には「累進課税制度」が適用されるため、所得が多いほど税率が高くなります。ただし、海外FXの税率は年間利益が数百万円を超えると高くなります。さらに、海外FXは法人口座を利用することで、節税することができます。
なお、海外FXを始めたばかりの頃は、税金よりもまず「稼ぐ」ことに集中することをおすすめします。